最後には財産も何も残らない・・・

人生って、金も地位や名誉も、何も残らないし手に入るものではないと、私はずっと思っていました。
それは親が最初に残してくれる18歳の時の、大学などの学費ではないでしょうか。
それ以降は仕事に追われ、又は病魔に追われ、地位や名誉など、手にする事は出来ないように思えるのです。

中にはずる賢い人間がいて、それが周りを混乱させて、自分だけの私利私欲を得て、地位や財産を得たとしても、人生の最後に何かそれが残るものなのでしょうか。
人生において、何が残るというのは、先に旅立つ人への希望ではないでしょうか。
落ち込んで辛く苦しい人への励ましではないでしょうか。

今、父親も視力がなく、落ち込んでいるときに、お金なんてどうでもいいのです。
私は確かにうつ病で、職歴はないから、仕事にはつけなくても、そんな人沢山いるのです。
そこに「私はそんな人間はならない」と思う人もいるかもしれません。
仕事に命を費やすような人もいるかもしれません。
でも、何が金か地位か、自分が人生の中でこれはやりきったと思えるものがあれば、それだけなのではないでしょうか。
それ以上、何か残るものがあるのか。私は昔、こう思っていました。

人生は退屈なもので、60歳を超えた私は、一人犬と一緒に住みながら、書画を描いている、そんなぼんやりとしたイメージがありました。
でも、親が自分の姿を見せてそうではないと思わせてくれました。
世の中なんてうまくいく事は、ほとんどありません。
ほとんど、落ちぶれている自分のギャップに苦しんでいる人ばかりです。
曲がらずに、自分の人生でやりきったと思えるもの、これだけあればニートだろうが、大統領だろうが、人生の中では、変わらないように思えるのです。
父の事を好き勝手に書いてしまいましたが、最後の最後まで面倒を見てあげて、ひとりになったら、何かをしようと思っています。
それはブログに書いても無駄な事ですが、自分の寿命の中から、これだけというものがあるとしたら、それを武器にやっていこうと思っています。

世の中は厳しい、少しわかりましたが、覚悟も出来た気もしました。
だからこそ、自分の信念を貫いて生きていく事だけだと本当に思いました。

目下、まだ希望はあるのです。
そして、それは若き頃の情熱のようなものではなく、現実を見ながら生きていくそれ以外に、何もないのだとはっきり理解する事が出来ました。
泣きながら書いてしまいました。
精神的にとてもつらかったです。

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